今までの映画評もあるんだけど、今日はとりあえず見た分の映画評だけ…監督で見るとバイアスかかっちゃったり、体調によったり、前見た映画の面白さで簡単に変わる評価だけどその時その時なるだけ誠実に評価してるから許し亭許して…

 

兎に角、自分の中での物差し作りも大事だし、何より見て、いい構図やパクれるギミックはあるはずだから、やるぞー。まぁ、こんなんフリーターの特権だから、存分に味わせてもらうわ。
「サプライズ(原題you’re next)」
アダム・ウィンガード
星4
エンタメ映画として非常によくできていた。人と見れば盛り上がること間違いなし!この手のタイトルでは頭一つ飛び抜けて出来がよく感じたため星4。後を濁さないようでいて後味が悪い。サッと後引く後味の悪さ(????)
よくある動物の仮面被ったシリアルキラーのスリラーサイコサスペンスー!みたいなのかと思ったら、一転攻勢実は主役は小さい頃レンジャー訓練受けてたのだー!バンバンババン人は死ぬが私も殺す!オチも悲惨で救いようがないが、謎の爽快感がある。テンション上がった。最初狩られる人としての視点を描きながら徐々に演出を、感情移入先を狩る側に持って行くの本当に面白い。人の死ぬペースが全く読めず、予想外の展開にしどろもどろ。パッケージから漂うB級映画臭をぶち壊していった。スタッフの少なさからかエンディングの短さよ。序盤に流れる曲の使い方や間の演出(最後の詰めよりシーン)カメラフラッシュで気を引きつけて殺す所とか意外とくどい演出が少なくハラハラさせるだけではない。テンポが良く面白い。これは間違いなく面白い映画。推せる。
「サベージキラー」
マイケルsオヘダ
3点
まごう事なきクソ映画ですねこれは、、、前半いいb級映画だったのが後半から完全にネタ映画、全てにおいてちゃっちい王道B級映画。色々笑った。前半の凄惨なレイプや復讐の描写は何処へやら後半は完全にスプラッタしてて笑う。彼氏の存在やインディアン、呪術描写に草が生えるが、良きスプラッタ(バカで笑えるが妙に重たい)ではあったかなぁ…面白くなりそうな前半の質の良さはどこ…ここ?色々惜しい、手話設定いるのかあれ…インディアンの呪いと復讐の目的が重なるところは思わず笑った。どんな繋げ方だよ。これがアマゾンレビューで3.5の理由がイマイチわからん。笑えたから星3だけど普通これ星2だろw映画館で見たら絶対つまんないって言ってたと思いました。1人目の復讐までは良かったのに…そこまでなら星4、アマゾンレビューにオカルトバカアクションという文面を見つけたがまさにそんな感じ。スプラッタにしては面白い、しかしエンタメとしては面白さに欠ける、総合で笑える、B級の鑑…?c級?

「ヒストリーオブバイオレンス」🇺🇸🇨🇦2005
デヴィッド・クローネンバーグ
星3
監督を意識して見た映画。なぜ星3なのかというと単に脚本がエンタメしてなかったから。引き込まれ、感情移入もした、テーマ性もなんとなしに「一度暗い場所に踏み込んだら出るのは難しいよ」とか「暴力で物事を解決すると現実的な部分で非常に苦労するよ」とか…まぁなんかそんなかんじ…しかし!カットやテンポ撮り方は明らかその辺の映画監督とは非なる。人物の力関係やレイプまがいのセックス、コスプレセックスまでやってのけてしかも生々しいのなんの演技は上手いわ徹底したリアリズムのようなものが流れてるわ…個人的には射殺された人間の肉体の損壊がすげぇリアルだったり血の描写が拘っているんだろうなぁとか静的と動的な描写の質が高級?に感じたけど、結局アクションそれ自体は眼を見張る訳ではなかった。なんつか、バイオレンスというジャンルやその事象に対して大きく1つわかりやすいアンサーを出してはいるが、その代わりそこまで踏み込んでない感じ…?まぁ90分だし…2006年の映画にしては古臭い?退屈はしなかった。静かな映画だった。悪くない、しかし特別面白いとも感じない、カットはカッコ良かったり構図とかも参考になった。そんな作品。あーあとB級だとか、アクション映画だとは感じなかった。人を描写していると感じた。しかし、暴力と愛って…難しいなぁ…アマゾンのレビューを見て日本の極道ムービーって書いてるの見かけたけどなるほどそんな感じする。個人的には序盤の家族が心配で全力ダッシュするとこ好き。

「インビジブル」🇺🇸2000
ポール・バーホーベン
星3
監督で見るの第二弾。
連チャンし過ぎて疲れ気味なので星低めの感じあり。単純に娯楽映画として良く出来てた。あとcgが2000年らしさ全開で笑う。作りがしっかりしていて要所要所のデザインに2000年代の想像していた未来が垣間見えて良い。しかし話はスリラーな方向へと、見えない姿が精神にもたらす影響はモラルの消失だった。見える事、見られる事、見られる自分の存在が規範を、モラル、人間性、人間としてのカタチを作っているのだろう。そういうテーマ性を表現するには脚本をあの方面へシフトせざるを得なかったのだろう。傑作なんだけどなぁ…大衆向けの娯楽映画として非常に出来が良い。が、時代性に合わない?見直せばもっと面白いのか?身体の話も面白い、がここは辛口かなぁ…。やはり予算というか、監督の名というか、映画の種類的にはもっと行って欲しかった。わかりやすく言うなら、自分の中でジュラシックパークやバックトゥーザ・フューチャーが3でターミネーターの2とか1、トランスフォーマーが星4つの違いか。実際ターミネーターおもろかったし。要はエンディングを後味悪くするなら大衆向けの導入をされると低くしがちな傾向アリ。話が紋切り型に感じるのが原因?個人的に脚本は捻くれてて欲しかった?2があるみたいだけど駄作の予感。見ないかも。

 

と言うかモノサシの値が歪みすぎィ!まぁこれあくまで個人的なしかも「映画評?」なんで気にせず行くぞ。

 

目指せ年100本

 

「ロボコップ」🇺🇸ポール・バーホーベン1987
星5
エンタメ性もさる事ながら単なる勧善懲悪ではなく趣味が悪い勧善懲悪…というか善を勧めている気配がない。善はいずれも作中で尽きていた…。最後までギミック(社員は殺せない等)のハッタリも効いており、自分のルーツを探しながら終盤名前を聞かれ「マーフィー」と答える帰結は見事だ。途中、家族が新しい生活を営んでいる事を知り、機械だらけの体で(顔だけわかる)「姿だけなら残っているのに」と哀しむシーンはとてもいたたまれない。心は空なのだ。警察に私営権を握られていたり(民営化感)、開発者の末路、所々挟まるCMの強烈な皮肉、特撮ヒーローに対しての一種のアンチテーゼ、拳銃を回す癖の使い方、などなど上手すぎる。それでいて未来の配色が青に頼っておらず、灰、赤、緑で構成されているのも面白い。(企業は青使ってたな…オムニ社…)灰色の未来はあながち間違いじゃない。ロボットはコマ撮りなのに古臭さは感じても新鮮で面白さを失っていない。さらに所々入った強烈な風刺で好きなのは最初の軍事ロボが役員をボロカスに撃ち殺してそのまま新しい街のスケールモデルに突っ込むところとか、役員同士の陰口を本人の前でして足早にさるために股間が少し濡れた役員とか、撃たれる前に撃て!nuclearという領土と核戦争をモチーフにした玩具のCM、衛星が事故で各地に甚大な被害をもたらすうんぬん…キリがない。初っ端からスカートの間をぬいて股間に球を当てるなどぶっ飛んでいて良い。今日はこの作品で5作目だが猛烈に楽しめた。娯楽として楽しめ、スプラッタ描写として楽しめ、SFとして楽しめ、インモラルで楽しめ、最高だった。

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