飛騨 千光寺
『素朴さも大事』
このおみくじを引いたあなたは、千光寺にいらっしゃる三十三観音立像に出会ってみるのはいかがですか?
三十三観音立像
この仏像群は千光寺 円空仏寺宝館内にあります。
(下の写真は仁王門です。ここから階段で上った先に本堂と円空仏寺宝館があります。)
飛騨 千光寺は円空ゆかりのお寺で、約60体もの円空仏をここでは見ることができます。
江戸時代、千光寺で円空さんが彫ったと言われる両面宿儺(りょうめんすくな)が有名なのですが、今回は三十三観音立像をおすすめします。
三十三とは言っていますが、実際にあるのは31体です。
当時、近隣の人たちが病に伏せたりすると円空仏を貸し出していて、戻らないこともあったそうでそれが原因だったりするとかしないとか…。
そんな江戸時代の人たちの気持ちがわかってしまうぐらい、円空さんが彫り出す仏像には癒しの力が宿っていると思います。もし触れることができるならなおのこと!
円空仏は素朴な作りで有名なのですが、その素朴さの中に力強いエネルギーのような不思議なパワーを感じるのです。(こんなことを言うとなんだかスピリチュアルな感じが増してあれですが。)
円空以前の仏像とは違う、身近な暖かさのようなものがあって見ているだけでもほっこりしてしまいます。
そんな円空仏がいらっしゃる千光寺は山の上にあるお寺なので、本堂の前から見える眺めはすてきでした。
本来なら自分の車やタクシーで行くべきお寺だと思うのですが、車もお金もないもので、高山駅からバスに乗って高山市役所丹生川支所まで行き、そこから1時間半ぐらいかけて歩いて千光寺に向かいました。
道は舗装されていたりしますが普段このような場所に行かない身からすると、わりと登山!という感じです。
高山駅の観光案内所(?)で色々と行き方を聞きいてバスで行くことを決めたのですが、お話してくれた方々の「この人バカなんじゃないの」という顔は絶対に忘れられません(笑)
大変は大変だったのですが、道中の絵になりそうな「これぞ日本の良き田舎!」という景色は歩いていてとても楽しかったです。
もともと、千光寺あたりの山全体が信仰の対象となっているようなので、文明の利器を極力使わずに参拝することも山をはじめとした自然のエネルギーを肌で感じることができて、案外、間違っていないのかもしれませんね。
たくさん歩いた先にある円空仏のほほえみは「ここまでよく頑張って歩いたね」と言ってくれているような気がして嬉しかったので、体力に自信のある方はチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか?
飛騨 千光寺のアクセス情報
円空仏寺宝館
開館時間 |
9:30 〜 16:30 |
円空仏寺宝館
入館料 |
※火曜日 定休 ※12月1日 ~ 3月末は降雪・路面凍結のため冬季閉館しています。 ※冬季に拝観を希望する場合はお問い合わせしてください。 |
交通 |
東京、大阪、名古屋、金沢、岐阜などから高山駅まで高速バスが運航しています。高山駅からはタクシーをご利用ください。
高山駅から約20分 |
住所 | 岐阜県高山市丹生川町下保1553 |
TEL | 0577-78-1021 |
公式サイト | http://senkouji.com |
『仏像みくじ』について少し思った事を書いてみたので、お時間があればよかったらコチラも…!