法隆寺
『鶏が先か卵が先か』
このおみくじを引いたあなたは、西院伽藍内 金堂にいらっしゃる釈迦三尊像に出会ってみるのはいかがですか?
『聞き間違えることもある』
このおみくじを引いたあなたは、西円堂にいらっしゃる薬師如来像に出会ってみるのはいかがですか?
釈迦三尊像
この仏像は西院伽藍(さいいいんがらん)の金堂(こんどう)にあります。
飛鳥時代の彫刻を代表する釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)。
仏教美術が本格的に始まるのはこの飛鳥時代で、日本に伝わってきたばかりの中国の仏像様式を取り入れた面長な顔や、杏仁型(きょうにんがた)と言われるアーモンド型の目でぱっちりしていたり、口元はアルカイックスマイルとも呼ばれるほほえみの形、そして身にまとう衣の形は左右対称の模様です。
特にお釈迦さまの脇侍の薬王菩薩像(やくおうぼさつぞう)、薬上菩薩像(やくじょうぼさつぞう)は頭身が4頭身ほどでデフォルメが効いています。
飛鳥以降の時代のどんどん人の見た目にに近くなっていく仏像を思うと、そもそも仏さまの姿とはどうだったのか?とか、デフォルメな仏像があったからこそ今のリアルな仏像があるのか?と思うと、鶏卵どっちが先問題みたいにグルグル考えてしまいます。
拝観時間などの情報はコチラからどうぞ。
薬師如来像
法隆寺 五重塔や金堂がある場所から西側に向かって歩くと、下の写真のような上へ登る階段が見えてきます。
そこから登って行くことができるのが西円堂(さいえんどう)です。
八角形のお堂の中には国宝の薬師如来像がいらっしゃいます。
この薬師如来像は「峰の薬師」とも呼ばれています。
理由はそのまま峰の上にいらっしゃる薬師さんだからなのですが、この「峰」と言う言葉が聞き間違えられ「耳」と聞こえたことから、耳の病にご利益があると伝えれれています。
そんなことから昔から奉納されるものは錐だそうです…無理やり穴をこじあけるということなんでしょうかね…?なんだか少し怖いですね。
他の薬師如来像と違って、西円堂の薬師さんはキリッとしたお顔立ちです。
なんというか、銀縁メガネで白衣を着たエリートそうなお医者さんといったイメージ (笑)
法隆寺に来ることはあっても、ここまで足を運ぶ方はなかなか少ないのではないでしょうか?
ツアーや修学旅行などで時間が限られていたのなら難しいかもしれませんが、個人的に法隆寺に行く機会がありましたらぜひ西円堂まで向かってみてください!
一応、場所の位置関係はこんな感じです。
法隆寺の境内ですが、拝観料はいりません。
拝観時間などの情報はコチラからどうぞ。
法隆寺のアクセス情報
拝観時間 | 2/22 〜 11/3:8:00 〜 17:00
11/4 〜 2/21:8:00 〜 16:30 ※閉館時間が近づくと入れない施設があります。 |
拝観料 |
※ 西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内共通 |
交通 |
徒歩 約20分もしくは、 法隆寺門前行きバス、「法隆寺門前」下車
国道横田・シャープ前・法隆寺前行きバス、「法隆寺前」下車
JR王寺駅行きバス、「法隆寺前」下車 |
住所 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 |
TEL | 0745-75-2555 |
公式サイト | http://www.horyuji.or.jp |
『仏像みくじ』について少し思った事を書いてみたので、お時間があればよかったらコチラも…!