唐招提寺
『圧がすごい。圧が。』
このおみくじを引いたあなたは、唐招提寺にいらっしゃる千手観音立像に出会ってみるのはいかがですか?
千手観音立像
この仏像は唐招提寺 金堂にあります。
千手観音像を見たことがある人は、一度ぐらいは「え、実際には手が千本あるわけじゃないの?」と疑問に思ったことはありませんか?
よく見かける千手観音像は、手前で合掌する2本を除いた40本の手がそれぞれ25の世界を救うものということを表現しています。
というわけで、25×40=1000 で千の手があるということになっているのです。
そんな普通の千手観音像から飛び出して、実際に千本の手を持つ仏像もあります。
それが唐招提寺の千手観音像なのです!
一般的な千手観音と区別して真数千手(しんすうせんじゅ)とも呼ばれています。
5メートルを越えるサイズでそもそも大きくてインパクトが強いのですが、小脇手(しょうわきしゅ)と呼ばれる小さな手が、これでもか!というほどついています。
初めて見た時の衝撃は忘れれれません。
見て衝撃を受けた仏像にランキングをつけるとすれば、他をおさえて圧倒的な大勝利なのではないのでしょうか?
ぜひ自分の目でみて確かめてみてください!
そして、唐招提寺といえば、日本にくるため何度も渡航を失敗して視力を失ってしまっても日本に来たことで有名な鑑真和上(がんじんわじょう)ですよね。
本当の像は特別開帳の時にしかみることはできませんが、姿を写したお身代わり像はいつでも出会えますし、本来ついていた彩色も見ることができるので貴重です。
金堂などの左側に松林があるのですが、その奥のほうに少し地面が盛り上がった場所があります。
そこにはかつて宿坊(しゅくぼう)があり、そこで鑑真さんは西を向き結跏趺坐(けっかふざ / 簡単にいうと座禅)をしたまま息を引きとったそうです。
西の方角を向きながらということで、故郷の中国のことを思っていたのではと唐招提寺の方から聞きました。
私がその場所に着いた時には雲に隠れていた太陽が出てきて光が差し、そこに鑑真さんの後ろ姿が見えるようでした。
唐招提寺のアクセス情報
拝観時間 | 8:30 ~ 17:00(16:30 受付終了) |
拝観料 |
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交通 |
奈良交通六条山行きバス「唐招提寺」下車すぐ
西ノ京駅から徒歩 約10分 |
住所 | 奈良県奈良市五条町13-46 |
TEL | 0742-33-7900 |
公式サイト | http://www.toshodaiji.jp |
『仏像みくじ』について少し思った事を書いてみたので、お時間があればよかったらコチラも…!